池田農園のこだわり

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地産地消

地産地消

これまで、私たちは地元でとれたものを地元で消費する「地産地消」に取り組んできました。
近年、直売所や道の駅が喜ばれているのは、安心なものが手に入るから、という理由だけでなく、売っているものが立派で新鮮だからという理由もあると思います。
実際、私たちも「安全かつ美味しいもの」を提供する努力を続けています。

“トマト”を例に挙げてみましょう。
トマトの収穫はまだ実が青いうちに行うのが一般的です。
それは熟してしまうと、産地から消費地へと運ぶ間に商品が悪くなってしまうからです。

地産地消に取り組んできた私たちは、収穫したものをその日のうちに(または翌日に)お客さんのところに持っていけるので、完熟したトマトを販売できます。収穫後、色付いたトマトと、完熟した状態で収穫したトマトの味の違い…。想像してみてください。
私たちは、臭みがなく、さわやかであり、フルーツのように甘いトマトを目指して頑張っています。

地産地消の良い点は他にもあります。一生懸命作っていても、中には出荷できない野菜もできてしまいます。
太りすぎたきゅうり、色のぼけたなすび、表面が裂けそうなトマト…。
そんな野菜たちを安く売ることで、生産者は廃棄する野菜を少なくでき、お客さんはスーパーでは買えないお得な野菜をゲットできる。生産者にとっても消費者にとってもメリットのある仕組みになっているのです。

安心・安全への取り組み

安心・安全への取り組み

農家ができる食の安全への取り組みとして、農薬を極力使わない栽培を心掛けることがあります。
農薬は栽培する野菜の品種ごとに事前に届け出を行い、許可を得た上で使用します。また、収穫の直前には使用しないなど、細かくルールが決められています。
全く農薬を使わず野菜を作るというのは不可能だと思います(もしかしたら不可能を可能にする努力をされている方もいらっしゃるかもしれませんが…)。

農薬は必要ですが、なるべく使いたくない…。それが私たち生産者にとっての本音でもあります。なぜなら、生産者であると同時に私たちも消費者であるからです。そして農薬は非常に高価だからです。ではどうしたら農薬を使わないようにできるのか…。

減農薬への対策として私たちが取り組んでいるのは、草むしり土作りです。
野菜作りに適した時期になってくると、虫もまた現れます。虫は新芽を食い荒らし、張ったばかりの根を荒らします。
草がたくさん生えていれば、その分多くの虫を引き寄せてしまうので、草を生やさないように私たちはひたすら草むしりに追われるわけです。そもそも虫を寄せ付けないような環境を作り、農薬の使用を減らそうということです。
さらに重要なのが土作りです。
野菜作りの基本である土。豊かな土壌を作ることは、美味しい野菜作りに欠かせないだけでなく、丈夫な野菜を作る上でも非常に大切です。野菜も様々な病気に侵されます。もし病気にかかってしまったら、薬を使って菌を殺さなくてはなりません。人間の体と同じように、病気になりにくい丈夫な野菜を作り、農薬の使用を減らそうということなのです。

すぐき漬け

京都の伝統的漬物であるすぐき漬けは京都三大漬物(他に千枚漬け、しば漬けがある)のひとつに数えられ、その名が歴史上初めて文献に現れるのは約700年以上前と言われています。
栽培は上賀茂神社の社家(神社に仕えていた神官)の間で始まったとされ、社家や公卿間の贈答品として、あるいは上賀茂神社から宮廷への献上品として用いられていたそうです。
そうした経緯から、現在でもすぐき漬は贈答品としてお歳暮に用いられます。

すぐき漬け

すぐき漬けは8月下旬から9月上旬にかけてすぐき菜を栽培するところから始まります。この時期は台風や豪雨の被害を受けやすく、年々栽培が難しくなっています。収穫したすぐき菜は様々な工程を経て、12月にようやく製品となります。
漬け込みは11月と12月の2ヶ月の間に行い、この2ヶ月で1年分の仕込みを行います。

すぐき漬けは千枚漬けと違い、万人に受ける味というよりは、ハマる人はハマる漬物という感じでしょうか。
乳酸発酵により作られるすぐき漬は、発酵が進むにつれて酸味が増します。
また、酸味が強くなるに従い、うま味も増してきます。
発酵にかける時間は生産者によってそれぞれですが、私たちは酸味とうま味の両方を強く感じることのできるすぐき漬けを目指して、工夫と努力を重ねています(苦手な人に好きになってもらう味というよりは、好きな人がとことん好きになる味作りが目標です)。

すぐき漬けとラブレ菌

すぐき漬けとラブレ菌

すぐき漬は健康と美容に良い食品と言われ、注目を集めています。
すぐき漬はどうして体に良いのでしょうか。その正体は、植物性乳酸菌であるラブレ菌にあります。
ラブレ菌は生きたまま腸まで届く強い乳酸菌であり、効果が期待できる成分として、2019年に機能性表示食品として認められました。
ではどのような効果が期待できるのでしょうか。

これまでに知られているラブレ菌の効果には免疫力の向上や便通改善があります。
実際、私たちも冬になると味見と称してすぐき漬を食べますが、便通改善効果はなかなかのものです。
しかも特筆すべきは、その効果を実感するのにかかる時間が驚くほど早いということです。
食べて翌日には変化が現れます(あくまでも私個人の場合は、ですが)。
生きて腸まで届いたんだなあ、と実感が湧きます。

私たちの腸には約100兆個とも言われる多種多様な腸内細菌がいます。
腸内に生息する菌は人によって異なり、食事などの生活習慣や加齢、ストレスなどによって大きな影響を受けます。
腸内環境を整えることは健康や美容に良いと言われますが、常に体に良い食事を取ることも、ストレスをためないようにすることもなかなか難しいものです。
だからこそ、効果が高く、手っ取り早い発酵食品やサプリメントに注目が集まっているのだと思います。
その中のひとつとして、すぐき漬やラブレ菌が注目されているのでしょう。

すぐき漬けと健康長寿

私たちすぐき漬生産者は当然、すぐき漬を口にする機会がたくさんあります。
上賀茂には元気なお年寄りが多い(90歳を過ぎてもまだ現役、という人も珍しくない)ような気がしていますが、健康長寿に関りがあるのでしょうか。お恥ずかしながら、我が家の家系図を調べてみました。
するとびっくり、よくもこんなに長生きしたもんだと感心してしまいました(数字は亡くなった時の年齢です)。
私の記憶する限り、おじいさんは大正生まれでひいおじいさんは明治生まれだったような…。この時代の人にしては長生きです。(ちなみに、絵に出てくる人は皆、上賀茂生まれ上賀茂育ちです。)
畑仕事で体を動かし、粗食で、冬にはたくさんすぐき漬を食べて。昔の人の生活の中にこそ健康長寿の秘訣があるのかもしれません。

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